◎小説〝明け方の若者たち〟(著者カツセマサヒコ)が北村匠海主演で映画化決定したことがとても今話題になってますね!
『明け方の若者たち』(あけがたのわかものたち)はカツセマサヒコによる日本の小説。2020年6月11日に幻冬舎から刊行された!
プロフィール。
発行日
2020年6月11日
発行元
幻冬舎
ジャンル
青春小説
言語
日本語
形態
四六判
ページ数
214
著者
カツセマサヒコ
生年月日
1986年?月?日
生まれ
東京都杉並区
特徴
twitterでの妄想ツイートで話題に。
これまで140字で人々を魅了し続けた。
そんなカツセによる初めての長編小説。
映画監督
松本花奈
脚本
小寺和久
原作
カツセマサヒコ
出演者
北村匠海
黒島結菜
井上祐貴
佐津川愛美
高橋ひとみ
濱田マリ
公開
2022年(予定)
登場人物。
『明け方の若者たち』の主要な登場人物は3人だけです。
○僕(主人公)北村匠海
○彼女(ヒロイン)霧島結菜
○尚人(親友)井上裕貴
最後まで読んでも【僕】と【彼女】の名前はわかりませんでした。
あらすじ。
「私と飲んだ方が、
楽しいかもよ笑?」
その16文字から始まった、
沼のような5年間-。
東京・明大前で開かれた学生最後の退屈な飲み会。
そこで出会った
SNSの声。
とても好き。
映画「花束みたいな恋をした」の後に読んだ。舞台や物語がとても似ている。自分自身も24歳だから主人公が感じたこと、聴いている音楽がマッチしていて妙に共感できてしまう。
著者カツセマサヒコがまるで昔体験したかのような感情表現、風景描写。読んでいる最中におもわず「え、ノンフィクション?」て思ってしまったわ。
「花束みたいな恋をした」が青春エモエモ映画だとしたら、この作品は「青春友情エモエモ小説たまに仕事」って感じ。
あとなんだろう。
明大前、高円寺って何かエモい雰囲気に纏われてるような青春話に使われるような感じがしてしまう。
作中の彼女について、別れてからもまた出てきてくれるしょって思ってたら最後の最後まで出てこなかった。いい意味で裏切られた。
とても印象に残るような作品でした。
何者にもなれなかった自分。
僕と親友の会話がまさに自分そのままで、色々な感情がぶわぁぁぁっと押し寄せてきて、この言葉で表すのはあまりに乱暴かもしれないけどエモい。本当にエモ。
自分ばかり悩んでるのかと思ってしまうこともあるけど、ああみんな同じなんだな…と気付く。
この本に出会えてよかったとも思うし、でも苦しくもなった。この本に共感できてしまう自分も結局イチローにはなれないんだという現実を突きつけられる。生きていると正解以外の人生はすべて失敗のように思ってしまうけど、そもそも正解なんてないはずなのに。
夢見た将来、思ったようにはいかない苦しい現実、思い出してしまう過去、それでも生きなきゃいけない。
やっぱり同世代が描かれている小説っていいなあ。
私はこの作品が嫌いだ。作中の“僕“と“彼女“も。この恋愛も。今思うと嫌いだった過去の自分とその恋愛とそっくりだったからだろう。当時の自分と重ねて読み感傷的な気分になった。
仕事、恋愛、人生。20代にはすごく刺さる作品ではないだろうか。少なくとも私はそうだった。
30代になった時にこれを再び読んで『懐かしいな』と笑えるようになっていたい。今はまだ読むには早かったかもしれない…ww
私にとっては、あの頃の気持ちを思い出させてくれる大切な1冊になった。
「ごめんね。ちゃんと、すごく好きだったよ」
彼女の、この言葉ほど残酷なものはないと思った。けど、主人公が1番欲しかった言葉だったんだろうな。
きっと客観的にみたらやめといたら?と言われる恋愛。他者から見える景色とは違うくて、どれだけ残酷で切なくてもそれでもやっぱり好きだった気持ちは変えられないし、そこに好きな人と過ごした時間があるから今の自分がある。沁みました。
そして今がきっと私も人生のマジックアワーなんだろうな。あーだこーだ言いながら悩んで、それでもきっといつか振り返った時に輝いてたなと思えるように生きたい。
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